Q3:発作の種類のについて
A: 発作の種類は、大まかに部分発作と全般発作に分類することが出来ます。詳細については、主治医の先生にご相談下さい。下記に発作の種類の一部を記載します。
【部分発作】
A. 単純部分発作
身体の一部の運動や感覚症状。あるいは自律神経系の症状が現れる。意識減損や消失がない。
1 運動発作 体の一部が動く。体や頭部が回旋する。姿勢が変化する。声が出ない。しゃべれない。
2 感覚発作 皮膚がひりひりする。光が見える。見えなくなる。音が聞こえる。においがする。味がする。めまいがする。
3 自律神経発作 上腹部感覚(こみ上げてくるような感覚)、
4 精神発作 デジャビュー(既視感)、夢見ているような感覚、恐怖感覚、大きく見える
B. 複雑部分発作
単純部分発作から移行するものと、いきなり意識減損して複雑部分発作になるものがある。複雑部分発作には自動症を伴うものと伴わないものがある。
C. 部分発作から二次的に全般化するもの
単純部分発作あるいは複雑部分発作で始まって強直間発作あるいは強直発作や間代発作になる。
【全般発作】
欠神発作 動作が止まり、反応がなくなる。発作中に体がピクピクしたり、口が動くことがある。
ミオクロニー発作 瞬間的に全身もしくからだの一部がピクンと動く。持っているものと落とすことがある。
間代発作 屈曲伸展を反復する(ピクピク、ガクガク)
強直発作 体が固くなる
強直間代発作 体が固くなったあとに間代(ガクガク)が続いて、終わる。
脱力発作 急に体の力が抜ける。立位であれば操り人形の糸が切れたように倒れる。
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Q4:てんかん患者が日常生活で最も注意しなければならないことは何?
A: てんかん発作をすこしでも少なくするには、抗てんかん薬を規則的に服用し、発作の誘引(睡眠不足・過労など)に特に注意しなければなりません。メリハリのある生活を心がける必要があります。下記に日常生活で注意すべき代表的な点について記載します。
(1)日常生活
てんかん診断をもとにまとめると、中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(BECCT)は、入眠時に発作が好発するので日常生活上の制限は不要です。また特発性全般てんかんの大発作(強直間代発作)は起きがけに好発するので日中の活動に制限は必要ありません。小児欠神てんかんでは、過呼吸によって誘発されるので、水泳、長距離、吹奏楽には注意が必要です。光過敏性を有するてんかん(乳児重症ミオクロニーてんかん・若年ミオクロニーてんかんなどの特発性全般てんかんなど)では、点滅光・赤色の光に注意が必要です。
治療抵抗性に経過しているレンノックスーガストー症候群や症候性部分てんかんの症例で転倒する発作があれば、ヘルメットの着用を行う必要があります。また知能障害が合併している症例では、交通の激しい道路・川・海などの水のそばは交通事故や溺水に注意する必要があります。
(2)睡眠
ほとんどのてんかん患者において睡眠不足は発作を起こしやすくする要因の一つです。必要な睡眠時間については個人差があるので、総睡眠時間ではなく患者が朝起きたときに倦怠感がなく食事がとれれば十分です。
(3)食事・排泄
基本的に食べてはいけないものはありません。カルバマゼピンを服用している症例ではグレープフルーツを食べると血中濃度が上昇することが知られています。これは小腸内にあるという代謝酵素が抑制されるためです。
便秘については抗てんかん薬が関与している可能性もありますが、食事や水分の摂取量や、食事形態、運動不足、ストレスなどが関与している可能性も考えられます。したがって便秘の対策を立てるためには生活全体を見直す必要があります。